車を走らせていたある日、ふと歩道の隅に目をやると、冷たい風の中で小さな黄色が目に留まった。それは、春の訪れを告げるはずの花、タンポポ。しかし季節はすでに晩秋、冬の気配さえ漂う頃。思わずハンドルを緩め、「えっ、どうしてこんな時期に?」と目を…
~令和に伝える謎の民間信仰~ 陸前高田市立博物館では、令和6年度冬季特別展「陸前高田のオシラサマはいま」が開催。この展示は、東北地方に古くから伝わる民間信仰「オシラサマ」をテーマにしたもので、令和7年1月25日から3月30日まで、企画展示室にて公開…
2月14日に現場を訪れたときの様子を改めて振り返ってみたいと思います。その時にまず目を引いたのは柱型の状況です。柱の主筋には蛇腹筋がきちんと巻かれており、その先端部分は丁寧に曲げ加工が施されていました。通常なら基礎から主筋が立ち上がってくるの…
東日本大震災の津波で、気仙川に架かっていた「誂石橋(あつらいしばし)」は流されてしまいました。この橋は、高田町と気仙町を結ぶ生活の要であり、地域の人々にとっては日々の通い道でもありました。その橋を失ったことで、気仙町の神崎地区や大嶋部地区…
津波資料平成23年3月11日 東北地方太平洋沖地震 東日本一帯 9.0 死者15,899名 行方不明者2,526名 東京電力福島第一原子力発電所メルトダウン 津波高40.5m プレート海溝型地震 2011年3月11日14時46分18.1秒、宮城県牡鹿半島の東南東約130kmの太平洋(三陸沖…
2024年の夏も十分に暑かったが、2025年の夏はそれをさらに上回る猛暑となった。国外に目を向けると、スペインでは46℃の熱波に見舞われ、アメリカ南西部フェニックスでは48℃近い気温を記録。さらにトルコ南東部では50.5℃という、まさに極限ともいえる気温が観…
陸前高田市スポーツドーム 現在:高潮・津波緊急避難場所指定 撮影年月日 2011/03/24 陸前高田市高田町字山苗代37-12 震災直後、陸前高田スポーツドームは単なるスポーツ施設の枠を超え、市民の大きな拠り所となりました。館内には携帯電話の充電器が備えら…
2025年7月、日本列島はまさに災害の渦中にあった。記録的猛暑、頻発する地震、遠地津波、海外火山の噴火、さらに9年ぶりの北海道上陸台風と、まさに自然災害の“フルセット”が同時多発的に起こった月である。この一連の出来事は、ただの異常気象や偶然とは片…
午前中は雨がぱらつき、雲が厚く垂れこめるあいにくの空模様でしたが、午後になると次第に雲が切れ、青空が顔をのぞかせました。やわらかな日差しと涼やかな風が吹き抜け、まさに祭り日和の夕刻を迎えます。 2025大町祭組山車 中央祭組山車 荒町祭組山車 駅…
ここ数年、私たちが感じている日本の季節の移り変わりは、かつてのそれとはまるで違うものになってきていると感ずる。春は、ほとんど顔を見せる間もなく過ぎ去ってしまうかのようだ。桜の花が咲き始めたと思えば、あっという間に気温が上がり、初夏を思わせ…
この写真を撮ったのは、震災後の3月21日のこと。場所はJR大船渡線、一ノ関と盛の間にある、大船渡市末崎町梅神踏切。列車が通らなくなった線路が、何も言わずただまっすぐに、まっすぐに静かに山間に延びていた。 JR大船渡線 大船渡市末崎町梅神踏切付近 当…
2025年7月30日の朝。いつものようにゆったりとした時間が流れていたはずの陸前高田に、突然けたたましい防災無線のサイレンが響き渡ったのは午前8時37分頃のことだった。 「えっ、何? 火事? それともまた地震…?北朝鮮のミサイル?」一瞬で背筋がぞっとす…
先週、久しぶりに「お天王さま夏祭り2025及びチャオチャオ陸前高田道中おどり」のチャオチャオ踊りを見に行ってきました。まちなか広場では、お天王様夏祭りやチャオチャオ踊りにあわせて色とりどりのトラックが屋台を広げ祭りの活況を呈していました。 陸前…
2025年7月15日未明、台風5号が北海道の襟裳岬付近に上陸しました。北海道への台風の上陸は、実に9年ぶりのこと。さらに、今回の台風は7月中旬という早い時期の上陸で、これは観測史上初めてのケースと報じられています。 この“9年ぶり”という言葉にピンとき…
川原祭組山車 大町祭組山車 長砂祭組山車 大石祭組山車 子供組山車 鳴石祭組山車 hokutonokaze.hatenablog.jp 会場 アバッセたかた通り周辺 山車:大石組・中央組・川原組・鳴石組・大町組・駅前組・長砂組の7台。 3年ぶりに開催された「高田町うごく七夕ま…
駅前祭組山車 特に注目を集めたのは、駅前組の山車でした。昨年までは小さな山車で参加していましたが、今年は新たに制作された大きな山車を披露。見事な出来栄えで、駅前通りや裏通り方面を流していました。沿道で見守る人々からは驚きと歓声が上がり、駅前…
2025年6月21日、トカラ列島近海で群発地震が始まった。最初は小規模な揺れとして報道されたものの、時間が経つにつれて回数も震度も次第に増加し、やがて注視すべき状況となっていった。震度3クラスの地震がすでに40回を超え、震度4が10回、さらに震度5弱の…
令和6年陸前高田市産業まつりのブースを巡り歩いていると、ふと目に留まった「くびふりべーご」玩具のブースに立ち寄りました。カラフルでどこか懐かしいデザインに心を惹かれて見ていると、ブースの方が気さくに声をかけてくださり、お話を伺うことができま…
2011年(平成23年)の東日本大震災による大津波で流された、岩手県立高田高等学校の実習船「かもめ」は、太平洋を漂流し、はるか遠くアメリカ西海岸のクレセントシティ市に漂着しました。 案内図によると、「かもめ」は2011年3月11日に津波によって陸前高田…
撮影年月日:2011/03/23 最初に避難した介護老人施設「松原苑」を訪れてみると、建物の窓ガラスが所々失われており、地震の凄まじい揺れの痕跡が生々しく残っていました。 施設に入居していた高齢の方々は、震災直後に倒壊の危険性があるとの判断から、雪の…
2011年3月9日午前11時45分ごろ、三陸沖で震度5弱(M7.2)の地震が発生し、当地域にも津波注意報が発表されました。この時は住民の方たちも高台へ避難しましたが、幸いにも津波は発生せず、大きな被害はありませんでした。しかし、わずか2日後の2011年3月11日14…
陸前高田市米崎町字川西122 高田市街から国道45号線を北上し、「道の上」交差点を右折してアップルロードへと進むと、ほどなくして再び右折する分岐が現れます。その道を下っていくと、風にたなびく数多くの紫色の昇り旗が目に飛び込んできます。視界に広が…
震災後 門の浜漁港 撮影場所:大船渡市末崎町細浦地内撮影年月日:2011年3月18日 大船渡方面へガソリンを給油しに向かうため、本来なら国道45号線を利用したかったのですが、震災の影響で通行できず、やむなく山沿いを大きく迂回することにして、アップルロ…
陸前高田市高田町字並杉2025/02/14撮影 今日、久しぶりに(仮称)ドーミーインEXPRESS陸前高田ホテルの工事現場前を通る機会があったので、陸前高田駅前から歩いて写真を撮ってきました。掲載した画像は、すべて現場外から撮影し、編集したものです。この工…
吉田家住宅主屋表門 撮影場所:陸前高田市気仙町町裏12撮影年月日:2025/03/14 元和6年(1620年)吉田家の先祖は、仙台藩主・伊達政宗公より任命され、二人制の第五代目「気仙郡大肝入り」となりました。それ以来、吉田家は明治維新までの183年間、代々大肝…
旧吉田家住宅主屋完成図 左側:旧吉田家住宅主屋平面詳細図 右側:大工棟梁絵図板図 気仙沼指定有祀文化財(歴史資料) 「気仙本吉御絵図」 左側:礎石(基礎石又は束石の屋敷跡の礎石比較) 右側:土壁工事と茅葺屋根工事 左側:小屋組工事と構造補強工事 右側…
陸前高田市緊急避難場所及び指定避難場所高田コミュニティセンター裏庭の桜 撮影場所:陸前高田市高田町栃ヶ沢210-3撮影年月日:2025/04/16 2日ぶりにのぞいた春の晴れ間に誘われ、高田コミュニティセンターへ用事を済ませに訪れました。手続きを終えて帰ろ…
「(仮称)ドーミーインEXPRESS陸前高田ホテル」の新築工事がいよいよ本格始動しました。私が現地を訪れた際、西側の工区では基礎工事が進んでおり、生コンクリートの打設作業が行われていました。ポンプ車のブームが大きく伸び、ミキサー車からの生コンが勢い…
撮影場所:大船渡市盛町内ノ目地内撮影年月日:2011年3月18日 震災から一週間が経った頃、私は一時避難所で生活していましたが、何かと車を使うことが多く、ガソリンの残量が四分の一ほど(約20リットル)と心許なくなってきました。陸前高田はもちろん、大…
(仮称)ドーミーインEXPRESS陸前高田ホテル建設予定地 陸前高田市高田町字並杉2024/09/18撮影 昨日、「ドーミーインEXPRESS陸前高田ホテル」の建設予定地を訪れてきました。実際に足を運んでみると、敷地は想像以上に広大で、ここにどのような施設が誕生する…