陸前高田市探訪 「甦る記憶」リメイク版

震災前から震災を経て現在までの記録画像を纏めたリメイク版

第二弾 津波の脅威とは

第二弾 津波の脅威とは

津波地震、火山の噴火、海底地滑りなどによって引き起こされる大規模な海水の波動であり、その脅威は非常に深刻です。津波の主な脅威には以下の点が含まれます。

1. 津波は予測が難しく、地震などの発生後に迅速に海岸に到達するため、避難時間が非常に短いことが多いです。

2. 津波は非常に強力で、高速で進み、建物、インフラ、人命に大きな被害をもたらします。特に低地や沿岸部では壊滅的な被害が生じることがあります。また、津波は押し波より引き波の方が海流が速く、甚大な被害が予想されます。

3. 津波は一度発生すると、広範な地域にわたって影響を及ぼします。国際的な津波では、何千キロも離れた地域にまで影響を及ぼすことがあります。(チリ地震津波等)

4. 津波による洪水や浸水の後、二次災害としての病気の蔓延や、水、食料、医療などの生活基盤の喪失が発生することがあります。

5. 津波は被災者に対して深刻な心理的影響を及ぼし、長期的なトラウマや精神的ストレスを引き起こすことがあります。

津波対策としては、早期警報システムの整備、避難計画の策定、沿岸部の建築基準の強化などが重要です。また、地域社会全体での防災教育と訓練も不可欠です。

平坦な砂浜海岸とリアス式海岸での津波の被害想定

平坦な砂浜海岸とリアス式海岸では、地形の違いから津波の被害の想定が異なります。それぞれの特徴と被害想定を以下にまとめます。

リアス式海岸の場合
地形の特徴
三陸海岸などのリアス式海岸は、入り組んだ湾や入り江が多く、山地が海岸に迫る複雑な地形です。
岩手県三陸海岸は勿論ですが、三重県志摩半島長崎県大村湾などもリアス式海岸として有名です。

リアス式海岸に於ける津波の被害想定について
リアス式海岸は入り組んだ湾や入り江が多く、津波が特に危険です。この地形の特徴により、津波のエネルギーが集中しやすく、被害が増大します。以下はリアス式海岸における津波の被害想定の主なポイントです。

1. リアス式海岸では湾や入り江が波のエネルギーを集中させるため、津波の高さが通常よりも大きくなることがあります。この増幅効果により、津波の破壊力が増します。

2. 入り組んだ地形により、津波は奥深くまで浸水しやすく、広範な地域が浸水被害を受ける可能性があります。これにより、多くの建物やインフラが影響を受けやすくなります。

3. 入り江や湾が多い地形では、避難経路が限られていることが多く、迅速な避難が困難になる可能性があります。特に、道路が浸水したり、土砂崩れが発生した場合には避難がさらに難しくなります。

4. リアス式海岸では、波が反射し合うことで干渉が起き、波高がさらに高まることがあります。この現象により、津波の被害が一層深刻になります。

5. 津波による浸水後、建物の倒壊や漂流物の衝突による被害が発生しやすく、また浸水が引いた後も泥や瓦礫の片付けが大きな課題となります。

これらの理由から、リアス式海岸地域では、特に詳細な津波防災対策が必要です。具体的には、以下のような対策が考えられます。

- 津波警報システムの整備:迅速な津波警報システムの導入と住民への周知。
- 避難訓練と教育:定期的な避難訓練と、津波に関する教育を通じて住民の意識を高める。
- 避難経路と避難場所の整備:避難経路の確保と避難場所の整備、標識の設置。
- 建築基準の強化:津波に強い建築基準の導入と、堤防や防波堤の建設。

これらの対策を通じて、リアス式海岸における津波被害の軽減を図ることが重要。

平坦な砂浜(砂丘)海岸の場合
地形の特徴
平坦な砂浜海岸は例えば千葉県にある九十九里浜や神奈川県の湘南海岸等がこれにあたるのではないかと思います。
千葉県の九十九里浜は長さ約66kmの直線的な海岸線で、比較的平坦な砂浜が広がっています。
神奈川県の湘南海岸は長さ約11kmの海岸線で藤沢市鵠沼海岸から大磯町まで砂浜が続いています。

平坦な砂浜(砂丘)海岸線の津波被害想定
1. 広い砂浜と浅い海底のため、津波は進行中に減衰する傾向がありますが、沿岸部に近づくと波高が急激に上がることがあります。

2. 平坦な地形のため、津波が内陸深くまで浸水しやすく、広範囲にわたる被害が予想されます。

3. 平坦な地形と整備された道路網により、比較的避難がしやすいと言えますが、一度浸水が始まると避難が困難になるため、早期の避難が重要です。

4. 建物の浸水、農地の塩害、交通インフラの破壊が主な被害要因となります。

5. 観光地としての砂浜が津波で破壊されると、観光収入が大幅に減少。砂丘が農地や住宅地を守る場合、津波被害が限定的になるが、砂丘の破壊による農地への影響が懸念される。

これらの理由から、平坦な砂浜海岸地域でも、リアス式海岸地域でもそれぞれにあった津波防災対策が必要です。

-防潮堤の設置:平坦な地形には高い防潮堤が必要。砂丘を補強し、津波のエネルギーを分散するための対策が求められる。
-避難経路の整備:平坦な地形に適した迅速な避難経路の確保。砂丘を避難所として活用するための整備。
-防災教育:地元住民への津波対策に関する教育と訓練。砂丘を含む地形の理解と避難方法の周知。
-モニタリングシステム:津波の早期警報システムの設置。砂丘の浸食状況の定期的な監視。

これらの対策を通じて、平坦な砂浜海岸における津波被害の軽減を図ることが重要。

最後にリアス式海岸にも平坦な砂浜海岸にも共通している事は地震津波等の災害が起きても、対応出来る心掛けを持つことが大切ではないかと思います。

共通の対策
1. 早期警報システムの整備:どちらの地域でも、迅速な津波警報システムの導入と住民への周知が重要です。
2. 避難訓練の実施:定期的な避難訓練を通じて、迅速な避難行動を確保します。
3. 防災教育:地域住民への防災教育を行い、津波の危険性や避難の重要性を理解してもらいます。
4. 避難経路と避難場所の整備:避難経路の確保と標識の設置、避難場所の整備が必要です。
5. 建築基準の強化:津波に耐えられる建築基準の導入や、防波堤の建設などのハード面での対策も重要です。

各地域の特性に応じた対策を講じることで、津波被害の軽減を図ることが求められます。

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