第三弾 津波てんでんこ
第三弾 津波てんでんこ
「津波てんでんこ」は、「津波が来たら、家族が一緒にいなくても気にせず、てんでばらばらに高台へ逃げ、まずは自分の命を守れ」という意味の、三陸地方に伝わる言い伝えです。
「てんでん」とは「てんでに」や「てんでんばらばらに」という意味で、「助かるために、周りのことは気にせず、自分自身を第一に行動することが大切」という教えが込められています。
東日本大震災の際にも多くの命を救った教訓として、改めて注目を集めました。
しかし、「津波てんでんこ」という言葉だけを見ると、まるで自分だけ助かろうとする利己的な考えのように誤解されてしまうことがあります。
実際には、津波てんでんこの本当の意味は、「助かるために、それぞれが最善の判断で行動することが大切」という、自助の精神に基づいたものです。
津波襲来時には、状況が刻々と変化し、家族と一緒に行動することが難しい場合もあります。
そのような状況下では、周りの状況を判断し、自分でできる限りの行動をすることが重要です。
但し、高齢者や要介助者の方が居た場合に於いては、この限りではありませんので、早目早目の避難を心掛けて下さい。
※要介助者:寝たきり状態の方や認知症、車椅子、松葉杖などを使用している方達で、自力歩行が困難な症状が見受けられる方達。
つまり、「津波てんでんこ」とは、家族を犠牲にしてまで自分の命を守ろうとすることではなく、それぞれの状況に合わせて最善の判断で行動することなのです。
近年では、「津波てんでんこ」という言葉に加え、「自分の命は自分で守る」という表現も使われるようになっています。
これは、津波てんでんこの本来の意味をより分かりやすく伝え、自助の大切さを強調するためです。
津波てんでんこは、三陸地方の長い歴史の中で培われた、津波から身を守るための知恵です。
津波てんでんこの例としては東日本大震災の際、釜石市の多くの小中学生が「津波てんでんこ」の教えを実践し、高台へ避難したことで命を救われたことが「釜石の奇跡」として知られています。
その他にも気仙中学生の生徒たちが、国道45号線を越えた高い裏山によじ登って避難したために、生徒たちの命が助かったという逸話が有りますが、これも一つの「津波てんでんこ」の教えを実践した結果だと思います。
この様な実例が東日本大震災によって、もたらされた事によりその重要性が改めて認識され、今では全国各地で津波防災教育に取り入れられています。
これを機に、家族会議を開き津波の際には「○○避難所に集まる」と前もって避難ルート等を決めておけば、家族がてんでばらばらに避難しても、最終的にどこで落ち合うかが分かるため、一人ひとりが冷静に対応できることでしょう。
但し、高齢者や要介助者の方が居た場合に於いては、この限りではありませんので、早目早目の避難を心掛けて下さいと言う事を付け加えさせていただきます。
津波てんでんこの本当の意味を理解し、いざという時に適切な行動ができるように、日頃から防災意識を高めておくことが大切です。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
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