唐桑半島 御崎神社
唐桑半島 御崎神社 (421)

気仙沼市唐桑町崎浜7
撮影年月日:2010年7月16日
FUJIFILM/FinePix J15FD
御崎神社(おさきさま)は、宮城県気仙沼市唐桑半島の御崎岬に鎮座する由緒ある神社です。県道26号線(気仙沼唐桑線)を御崎岬方面へ進むと、広い駐車場があり、左手には立派な鳥居が構えられています。鳥居をくぐり、石段を登ると、静寂に包まれた境内へと足を踏み入れます。その奥には、本殿が厳かに建ち、参拝者を迎えます。本殿の入口には、2対の狛犬が威厳ある佇まいで鎮座し、祭神を守護しています。この御崎神社は、海上安全・家内安全・豊漁祈願の神徳があるとされ、古くから漁業関係者をはじめ多くの人々に篤く信仰されてきました。気仙地方では親しみを込めて「おさきさま」と呼ばれ、地域の人々にとって特別な存在となっています。

かつて、陸前高田からは直線距離にして約30数キロの道のりを、除夜の鐘を聞いた後、家で禊を行い、深夜に出発して御崎神社へ初詣をする風習がありました。道中は険しく、徒歩で約6時間かけて辿り着き、朝の6~7時には初詣を済ませたと伝えられています。さらに、帰路も同じく約6時間かけて戻ったといい、その信仰の深さがうかがえます。
この「おさきさま」参りは、かつて江戸時代に多くの庶民が伊勢神宮を目指した「お伊勢参り」にも通じるものがあると言われています。江戸時代の伊勢参りでは、本所の回向院で禊を行い、清めた後に伊勢への巡礼の旅へと向かいました。同様に、御崎神社への参詣も、海の恵みに感謝し、無事を祈るための神聖な巡礼だったのです。境内の澄んだ空気の中で手を合わせると、先人たちがこの地を目指し、長い道のりを歩んだ姿が思い浮かぶようです。御崎神社の周囲には豊かな自然が広がり、特に岬からの眺望は圧巻です。太平洋の大海原が広がる景色は、訪れる人々の心を癒し、神聖な空気を感じさせてくれます。
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